心理的虐待
先日、職員・関係者全員で、研修をしました。
めったにない、全体で話し合う機会は大変意義深いものになりました。
最大のテーマは、虐待防止で、法律や背景を学習し考え合う演習。
虐待とは、受けた当事者も、行ったとされる側の、どちらかの意向に
関係なく起こった現象をいいます。
身体的な暴力等が虐待ということは、普通に理解できますが、
悪意がないのに、虐待や不適切な関わり(支援)になりえるということに、
改めて考えさせられました。
どちらかの意向とは、例えば、母子の場合
「ママのことが大好きだから、何されたり何言われてもいいの」
という子の意向であったり、
「この子の将来を思って、あえて厳しくしなければいけない」
等の母親の意向であったりします。
トトロなんか観ていると、面白いくらい、昔は、文化として当たり前にあった
たたく・「バカ」という、怒声で注意をするとか、何か、要求してきたときに
「あとで」等と言い、あとでもしない(わすれてしまう)、といったことって、
ありそうだと思うんですが、心身の状態や発達を損なうことにつながる
かもしれない不適切な支援・養育として、現在では、別のアプローチ
が考えられるようになってきました。
恋愛で、感情をぶつけ合ったりするのは、愛しているから。とか、
幼児に、危険をわかってもらおうとして、大声を出すこともある。とか、
私自身、過去にしてきた言動で、子や人に対し、どんな影響を与えて
しまったんだろうか。と、悔やみます。
介護等の経験豊富な職員のKさんが、熱心にやればやるほど
虐待・不適切な支援に抵触する機会が増えるといっていたことが
リフレインし助かったような気がします。
人として、こうした知識をもとに、気づく、ということが大事なことで
良いことではないでしょうか。気づく前にしたことが、取り返しがつかない
ということは決してありません。
人権教育がすすみ法が整備される等、近年ますます、マイノリティーに
やさしい世の中になりつつあります。
このように、虐待(って、この言葉どうにかならないものか。心理的虐待だわ。
ほんと、衝撃的な言葉!)についても、一人でも多くの人と考え合い、共感したり
支え合ったりすることで、豊かな世の中を醸成していくことと思います。ハイ!
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