長生きしてね。
今日も、香川県高松市と大阪から、三重県の四日市まで、遠いところ視察に
お越しいただきました。四国や九州等、海を越えてまで来ていただけるなんて、
道中の大変さを思うと、一層がんばらなきゃ。という気持ちでいっぱいになります。
障がいのあるなかまたちは、日々成長していています。
春に就職した5人についても、就職先と私共のスタッフで協議を重ねた上、
重点的な就職後支援にトライし改善してまたトライと続け、継続は難しいかと
あきらめることも考えたケースについても、いわゆる定着してきたといえる
ようになってきました。
それは現場で取り組む一人ひとりの姿に笑顔に、活き活きと輝きを増して
映し出されています。
みどりの家の各事業所で作業に取り組むなかまも、たとえば1年前と比較すると、
できなかった作業が、できるようになっていたり、中々できず課題であった、
自ら主体的に、挨拶や、報告・連絡・相談をしている姿、責任感を持って、
自ら主体的に作業に取り組む姿を、以前、それができるとは、考えられない
ケースの方ができるようになっているところが見られ、嬉しい感動が続いています。
先日、職員のK先生と作業の合間に話をしていると、その間、利用者のHさんが、
K先生の肩を熱心にトントンもみもみしていて、耳元で何かをささやいていました。
「長生きしてね」と言っていたそうです。
施設利用者である人が、就職するたびに、施設内作業の状況は、大きく
変化するわけですが、戦力的・リーダー的存在の人がいなくなることにより、
その他のメンバーの中の、潜在化していた能力が開花して、ちゃんと戦力化
し新たなリーダーが生まれるんですね。
改めて、組織だけでなく、人一人ひとりの成長には、こうしたメカニズムが
重要な役割を果たすことを実感します。そして、
卒業し就職したなかまは、新たな環境で、より、充実した成長の喜びを感じて
より豊かな生活に入っていけるわけで、毎年、3月には、本人らを招いて、
発表していただいたりして、新入所者や利用者・支援者らと交流しています。
ここに書かないだけで、できないことや失敗も間々ありますが、サポートし、
連携してくださる方々、めげずについてきてくれる皆さんに感謝し、
新たなチャレンジを続け、皆で就労支援に取り組んでまいります。
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