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2010年7月

イーストなしパン。

おかげさまで、日本財団の助成事業に採択され、新規事業をスタートする

はこびとなりました。

詳細な採算計画をたてて、障がいのある人の新しい職場環境づくりの計画と、

事業の運営方法・継続・発展のための連携システムを構築しています。

さて、最近、料理はつくっているのか。という質問をいただきましたが、一応

つくっています。

最近、疲労回復の効果があると話題の、鶏ムネ肉料理にはまっています。

でも、ちょっと手をやいている存在が、ホームベーカリーさんです。

けなげに、毎日、パンを焼いてくれていたのに、突然、イーストタイプの酵母が

自動投入してくれなくなってしまいました。

ある朝、いつものなじみある良い薫りに包まれて、ホームベーカリーのフタを

開けると、ふんわりとしたパンの存在はなく、底の方に、こんがりと焼けた

固まりがいるではありませんか?

夏になって、早朝から活動している家族が待っているため、おもいきって、

その固まりをカットしてみて、風変わりパンと称して、食べてもらうことに

しました。  すると、

「これ美味しいな!」と、いつもの4分の1くらいに、固まっているものを、

パクパク食べて、あっという間になくなってしまいました。

両親もそれぞれ、「今日のパン美味しい!」などと言うので、おどろきました。

投入口を丁寧にメンテナンスして、再度、ホームベーカリーをセット。

翌朝、フタを開けたら、デジャブのように、アノ固まりが見事に再現されていました。

いくらなんでも、あの固まりを、連続で食べるのはキツイでしょ。と思っていたら、

「このパンの方が美味しいよ。密度が濃いから、食べすぎちゃう。」

などというコメントがあり、本当に美味しいようなんです。

自分でもそういう気がしてきました。

どんな味かって?

ナッツやドライーフルーツを入れていることもあり、目をつぶって食べたら、

モチっとしてずっしりとした、パウンドケーキのような感じかな?

イースト菌の存在をどうするか?

新しいレシピを実験してみます。

セーフティーネットとして、市販のアンパン用意しました。

それではまた。

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成長の喜び。

金の成る木という観葉植物の茎には、五円玉が通っています。

木が小さかった頃に、縁起の良い五円玉を通され、その後めきめきと成長した

ものですから、五円玉のところだけが、キューっと細くなっています。

そっくりなのは、私の指輪の状態で、この木が元気なら大丈夫だろうとみて、

むくむくと成長し続けるか、指輪のサイズに身体を合わせるか、

そろそろ決断しなければならないようです。

さて、嬉しいことがありました。

みどりの家出身~一般就職したメンバーのインタビューの機会があり、

知的障がいのあるEさんの成長ぶりに、改めて感動しました。

働いて良かったことは?という質問に、

「○○の仕事が、以前より、早くできるようになったこと。」という回答。

おそらく、いつものように、仕事なかまとのふれ合いが楽しい。とか、

収入向上による豊かさや楽しさをあげると思っていたので、意外でした。

これからの目標(したいこと)はありますか?という質問には、

「○○の仕事(1ステップ上の仕事)がしたい。」と。

他の人は、「外国へ旅行したい。」とか言っているのに、いずれも、

仕事に対する、向上心・成長の喜びの方が大きいようで、感動しました!

Eさんのこれまでを振り返ると、作業そのものの理解もむずかしく、

作業ができるようになったと思ったら、社会性の面において、

様々なクレームが相次ぎ、雇用の継続が危なかった時期もありました。

定期的な勉強会や、施設と連携した余暇支援に力を入れて、

精神的に落ち着いてきたことや、なんとか就業が継続できたことは有難く、

Eさんの持つ能力がどんどん開花して、成長につながっているようです。

Eさん、支えてくださる皆さん、一緒に歩んでくれてありがとうございます。

Eさんの志をお手本に、成長できるようがんばります。

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