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2010年1月

多様な仕事づくり。

最近、また様々な分野の方々にご協力いただきながら、

障がいのある人の新しいお仕事づくりをしています。

常に、新たな仕事や職場づくりを研究し実践していても、

なくなった事業もありますし、時代の流れもあり減収した事業もあるわけ

ですから、開発し続けることが肝要です。

障がいのある人の、仕事づくり・職場づくりに取組んできた中で、年々、

仕事の種類が多様化し、職場も増えてきました。そのおかげで、

ある仕事や職場では問題が出たり、合わないのではないか。

と思ったら、別の仕事や職場を選択してもらって、トライすることが

できるようにもなりました。

昔、ある人のケースでは、施設を出て、就職をしてしばらくすると、

就職先の企業側では、問題がなかったものの、結局本人が退職して

しまったことがありました。

原因は、それまでいた施設内では、自分より重い障がいを持つなかまを

支え、リーダーシップをとることで、活き活きとしていたことが、就職して、

大多数の健常者の中へ、一人入ったことで、パワーが活かしきれないよう

な、自分らしくない感じに、納得がいかなくなったようです。

その後は、利用者さん一人と企業をマッチングするような就職方法ではなく、

二人以上のユニットを組んで、企業実習をして、少しづつ増やす形で、

その企業と連携して、新たな雇用事業所をつくったり、段階的に職場移行

したり、施設外授産に取組み、実習⇒就職後も、同様の環境で働ける

職場づくりに取組んできました。

先のケースの方は、この方法で、見事ぴったり合うことができ、活き活きと

定着することができ、後輩やみんなへ、素晴らしい影響を与えてくれて

いるため、昨年、その栄誉を称え表彰されました。

今、障がいのある人や、生き難さを持った人にとって必要な、仕事や職場や

居場所等の環境づくりを、早く実現するためには、地域の様々な主体が、

多様な資源と横につながって、ネットワークすることが求められていると

思います。

色々な業種とカップリングして、事業のハイブリッド化を実施し、ネットワーク

づくりに力を注いでいるところです。

事業のネットワークが拡大したことで、行動範囲も拡大しました。

普段の仕事に加え、飛んで歩くことが増え、仕事が渋滞をおこしています。

追い詰められるように、スケジュールがタイトになってくると、自分の中の

えげつなさが出てくるようで、我ながらいやになることがありますね。

こわい。。。とか言われることがありますが、今日は、こんなこと言われました。

「アバター(映画?)を見に行ったんだけど、敵を、威嚇(いかく)するしぐさが、

 ○○さん(私)を、彷彿とさせたよー。」  ですって。。。。

そのアバターって、どんなんですかね。

知るのは、なんか、こわいです。。。。って、

映画でなく現実に、人様を、威嚇している私の方が、よっぽどこわいってか。

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地域づくり。

ここのところ、美し国おこし・三重事業関連の取組にもなっています催しで、

バタバタしていました。

中心市街地対策や、三重の優れた農産・水産資源・製品の未利用・未活用部分の

流通と、高付加価値製品の商品開発や、障がいのある人の生活・就労支援という、

別々の課題を、一体的に連携したネットワークで取組み、地域づくりをしよう。

というものです。

今回は、窯焼きとんかつをはじめ、日本初の美味しさを生み出し、超有名店や

大繁盛工場を次々にプロデュースされている、堀内強美マイスターに、三重へ

お越しいただきました。

堀内氏には、オプティーの猪野氏を通じて、障がいのある方も一流の味がつくれる、

施設環境や技術について、ご指導いただけるはこびとなりました。私共の団体だけで

教わるのはもったいないお話であり、異業種連携したネットワークでパワーを出し合い

三重の新しい商品やサービスを生み出すチャンスにつながりました。

まずは、三重の豚・牡蠣・味噌等を、堀内氏のところへ送り、それらの食材を使った、

お料理を試食させていただく会を実施しました。

普段、お肉を食べないという方が、少なくとも二人みえましたが、

美味しい・美味しい・と、たくさん召し上がっていらっしゃり、まわりの人たちも

とても驚いていました。

新しい味だけでなく、ありそでなさそな、三重豚のトンテキもいただきました。

この、トンテキの豚は、ただ柔らかいとかいう美味しさではなく、

柔らかい上に、熟成したような、燻製のような、生の豚を焼いた感じでは

ありませんでした。

これにも、特別な下ごしらえがあることをお聞きしました。

トンテキのたれがまた素晴らしかったです

次の機会には、三重の豊富な資源を最大に活かした、新しい味デビューに向けての

勉強です。

素材の相場を知り、付加価値をつける製造と、商品づくり、

それを活かす、販売方法ついて、ご指導いただき、力を合わせて、

美し国おこし・三重を実践していきたいと思います。

デビューは、4月3日・4日の予定です。

堀内氏は、日本各地の土地にある資源・人・事業と、それぞれの持ち味を活かした、

指導をされ、受けられた人のパワーをおこして、自立・発展につながりました。

今回、養豚業の方をはじめ、経営者の方々らが、堀内氏の味と、お人柄やパワーに、

惹かれ、涙して感動された方もいらっしゃり、後々にも反響が大きかったです。

純粋に、この街のために何かしたい。という志を持つ人たちの魂が、ふれ合い

絆が深まる機会にもなりました。

中心市街地の課題も、福祉の課題も、商店や障害者といった、直接の当事者

だけのものではありません。

国も自治体も財源不足に悩む中、地域で、安心して豊かな生活ができる場・就労の場

づくりに、私たちの課題として、主体的に実践していく必要があるんです。

それには、地域づくりへ、自ら参加したくなるような魅力あるしくみが必要ですね。

新しい時代の公とか、本当の自治とかいわれます。

立場・業種を超えて、立場・業種・個性を活かし合って、

共に、夢ある事業に取組めることは素晴らしいです。

小理屈はともかく、こういう方向性ですから、走りながらまた考えます。

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人間のような家電。

ホームベーカリーでつくったパンはどうだった?とのお声をいただき

ありがとうございます。

ホームベーカリーって、こんなにも進化していたんですね。

小麦粉・調味料・水・酵母・レーズンなどを、放り込むだけで、

こねて、ねかせて、発酵させて、焼き上げるまで、ちゃーんとしてくれるんですよ。

指定した時間にね。

夜寝る前に、お米をといで、炊飯器にセットするのと、同じような手間で、

材料をセットして眠ります。すると、

朝、パン屋さんのような素敵な薫りに包まれながら目覚め、

外側は、カリっ!と、中は、しっとり・ふんわり・もちっと、

熱々の焼きたてパンを、ほおばることができるんですよ!

材料をセットして、予約ボタンを押すと、さっそく、

コトコトと音がして、けなげにも、ねりはじめてくれます。

夜中、私たちが眠っている間には、酵母さんをしっかり育てて、

ふんわり生地をまとめたりしてくれて、

明け方には、こんがり焼いたりと、

あんな、ちっちゃな場所で、よく一人で何役もこなせるな。って、

ホームベーカリーさんには感心してしまいます。

様々な材料に対応もできる、その臨機応変な働きは、機械とは思えません。

ほんとに家電なんですか。あなたはと、聞きたいところですが、現在では、

掃除機でも、汚れたところへ、掃除機自身が一人で走っていって、吸い取り、

掃除が終わったら、充電器のところへ自ら走っていって充電するんですってね。

臨機応変に判断しつつ、一心に働くその純粋でひたむきな姿に、尊敬と愛情さえ

沸いてきます。認めたくありませんが、私よりずっと上等な働きをしているともいえる

ホームベーカリーさん。ほんとうにありがとう。。。。

父・母が、おいしい。おいしい。って、毎日楽しみにしているんですよ

朝ごはんに、おやつと、夜食に。って、大活躍!

これからは、パンの時代ですね。

プロのパン屋さんのパンは、そりゃ素晴らしく美味しいものがあります。が、

お家パンもいいですね

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鏡開き

今日は、鏡開きの日ということで、お正月にお供えした鏡餅をお汁粉に入れて

いただきました。

約10年前、鈴鹿にオープンした、みどりの家の小さな作業所へ、

自宅で割ったお餅・小豆・調味料やコンロを持って行って、お汁粉をつくって

なかまたちといただいたことを思い出しました。

その日は、リサイクルプラザの作業日ではなかったため、

農作業をして、借りてきた机の上で、家から持ってきた文具や道具を使って、

絵を描いたりした後、お祝いパーティーのようにしていただきました。私自身も

そうですが、小豆のような和菓子を普段食べないなかまたちも、

おいしい。おいしい。と、たくさんお代わりして、お世話になっている人たちと

一緒に幸せを分かち合いました。

運を開いて、円満に、末広がりを願い、一緒に祝った鏡開き。

何分いたらないので、神頼みに近い心境で、色んな失敗をしては、思い直して

心がけ良くしようとしたりを繰り返して、日々を重ねてきました。

知的な障がいのある人も、社会の中で、リーダーシップをとって、誇りを持って働く

事業を目指し、

環境事業を事業の主に、多くの人たちにご協力いただき、新たな社会サービスの

システムが育ってきました。

たくさんの方々のご恩に報いたいと取組んでいるうちに年々成果が出てきて、

喜んでいただいたことも多くありました。が、

自分のいたらないばかりで、次々と問題課題が頻発したこともありました。。。。

様々な方々から多くのことを教えていただき学ぶことができたおかげで、

火事場の馬鹿力のように、眠っていた遺伝子がスイッチオンできて、

乗り越えられたピンチもあった一方で、湧き上がるように、良くない遺伝子が

オンすることもあり、苦しみ、人にも迷惑をかけてしまいました。

みどりの家や自分自身の存在が危ういと感じてしまうような状況が起きると、

ワーッと、良いパワーが沸き出ることもあるんですが、

ワーっと、人に意見したり、どうしようもなく落ち込んだりする、ちっぽけな自分に

あきれ、驚いてしまうことさえあったんですよね。

なんだか、先祖の先祖のずーっと先から受け継いでいる遺伝子の中のひとつが、

最低限の尊厳を守らずにどうすると、強く主張しているようで、それ自体は

正しいものの、間違っていた自分の処理対策について、最近になり

方向性が見えてきたようです。

10周年を迎えるにあたり、時折むくっと首をもたげてくる、こうした自分のセコい部分

を治してきています。

なんとか続けられるようにがんばります

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おどろおどろしいリゾット。

昨年、イタリア料理店でいただいたリゾットが忘れられない美味しさで、

いつか家でつくってみたいなあ。と思っていました。

一応、あてずっぽうに作ったりせず、何ヶ月も色々と調べてきました。

美味しかった要素のひとつである、アルデンテなお米の感じが

日本のお米でないようだったので調べると、

煮崩れない特徴がある、イタリア米があるということがわかり、

手に入れるまでに時間がかかりました。

リゾットって、失敗すれば、

おどろおどろしい代物になる可能性が高そう。だから、用心したつもりなのに、

ところが、というか、やはりというか、

お店のようにはいきませんでした。

失敗の原因は、たくさん食べたいといういやしさから、

お米が多すぎて使用したこと。

それが、全てのバランスを少しずつくるわせて、

歯車がはずれだすと、魔法がかかったように、

「リゾット」 ⇒ 「気味悪い代物」 へ大変身!

だいたい、おいしいものを、たくさん食べたいなどという根性がいけませんでした。

世の中には、エコロジーの精神から、少量の菜食主義であるとか、

青汁のみで生きている人とか、たまに、土だけ食べる人とか、

食事をしない不食の人までいるのにね。

自作の失敗リゾットを忘れるために、アイスクリーム+バームクーヘンで〆るなんて、

おそろしいことをしてしまったものです。

現在より重い体重の頃の衣服が窮屈に感じる現象=脂肪化=デブ化を、

今朝感じたことも、天からのメッセージでありましょう。

やります!地球にやさしい少食を!と、あやしい決意をしつつ、

フラフープをぶるんぶるんと回している自分に、なんだか笑えてきました。。。。

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明けましておめでとうございます。

年末ぎりぎりまで提出する書類を作成し、やっと終わったと思ったら、

家の方の大掃除やお正月の準備等でバタバタし、お正月がきたと思ったら、

弟家族が帰ってきたりして、わわいと喜んでいる間に、お正月もおわりました。

満月が美しい元旦をむかえました。

お月様やお星様が流れ星のようにみえるほど走る雲で、風ふきすさぶ中、

神社の長い階段を、一段一段、両親ともに登ってお参りすることができました。

天へと立ち昇る火に映るかのように、これまでの出来事がよみがえってきました。

母が病気で、父と二人でお参りしたころのナーバスな気持ちや寂しさも

思い出すだけに、

今年、みんなそろって元気にお参りができたことが、身にしみてありがたく

嬉しかったです。

お参りでは、お礼を申し上げてから、新年のお誓いをしました。

毎日感動をくださる、なかまたちや、支えてくださる多くの人たち、そして、

私より一日だけ長く生きるんだ。と言っている父 ・ 応援してくれる母、そして自分を、

本当の意味で大事にしていくよう心がけます。

これをやりきったら死んでも良い。的な気迫でもって、新しい事業や難問に取組

んできたことにより、成長したこともある一方、

おろそかにしてしまってきたことが多くある、愚かしさ。

自分のことを後まわしにしたつもりが、心身の体調の波をつくり、逆に身近な人に

心配をかけ、効率面でも悪循環となったりしたことを、改めにかかっています。

最近、母の探し物を次々と見つけ出したりして、カンがいいと言われる私が感じるに、

今年はなんかとっても素晴らしい年になる予感がします

みんなで幸せになりたいなあ

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