発展
今日は、リサイクルセンターで、プラスチック製品の選別を効率化するための
設備やライン化等の検討をしました。
一般家庭から出てくる、プラスチック製容器包装ごみは、多種類の素材からなっており、
選別の効率化は以前からの懸案事項であったはずなんです。が、今日現場を改めて
見て、手選別のスキルが飛躍的に向上していたのに感動しました。
食品トレーや梱包材の中でも、発泡したもの(主にPS・PE)と、硬い容器類(PP・PS・
PETその他)を、色柄物と、白・透明系に分けて。。。。
加工前素材だけで7種類以上に分けます。
形状や複合素材などの素材の多様さから、一部機械化できても、手選別に頼らざるを
得ません。
当初は、職員たちが総動員で、老眼をしばたかせたりしながら、表示を見てコツコツ
選別しても、しても、あふれかえっていた状態が、現在さらに、倍倍で増えてきた
搬入物全て、障がいのあるなかまたちが、手ざわり・目視で、もくもくと選別できるよう
になりました。
たまに、私が自宅から持ってきたものを、自分で分けようと思いますが、考えあぐね
往生している間に、さっと、なかまがやってくれる頼もしさです。
ポリ袋・フィルム系の、異物チェックなども、ひたすら根気良く作業を続けられるところも
すごいです。
この分だと、機械化する前にも、まだまだ搬入物を増やして資源化をすすめられます。
最もコストと環境負荷をかけない、ごみ化させずに集荷する「入口機能」も向上して
きて、私たちのネットワーク特有の「生活者物流」と「地域内物流」との相乗効果が
出てきました。
もうすぐ、数ある「入口」の回収ツールの製造が出来てきて変更しますので、ますます
効率化と環境負荷の低減に、拠点拡大にも役立つと思います。
通常「ごみ」として焼却・埋立て処分されることが圧倒的に多い、家庭のプラスチック製
容器包装ごみが、現在、こちらでは、ごみでなく物品として循環しています。
収集・運搬と処理(加工)にかかるコストと環境負荷が大変に低い方法で、
全国に例のない当モデル事業を、拡大・発展できる道が見えてきました。
生活者と異業種が協働して創ったインフラにより、一人ひとりの人たちのエコ意識が
大きく活かされてきています。
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