ありがたいこと。
日永の事務所の駐車場に車をとめ、もと、鶏を飼っていた場所を通り鶏舎あたりを
のぞきました。
今は倉庫になり、下草も青々と生えていますが、もとは、「にわとりの森」といって、
鶏を放し飼い(夜は鶏舎)していた所です。
卵を産む回数が減って処分されるところの鶏をたくさんもらって飼ったことがきっかけ
で、ウコッケイや名古屋コーチンや様々な鶏をいただき、大家族になりました。
知的な障がいのある利用者さんの中には、鶏と触れることを、怖がったり、
嫌がったりする人もいました。が、そうこうするうちに、
鶏にあだ名をつけて、なかまたちが楽しそうに盛り上がっている雰囲気に影響を受けた
のか、メンバー全員が、自ら鶏舎に行き、エサをやったり卵をいただいたりするように
なりました。
施設の休日に私がいると、「鶏さんたちが今ごろちゃんとご飯を食べているかなあ?」等
と、利用者さんが心配してお母さんと一緒に来てくれたりもしました。
インフルエンザ問題で、愛玩鶏の放し飼いが問題になりだしたため、残念ながら
お返しすることになりました。
支援を受ける側とされる利用者さんが、一生けんめい鶏のケアをし、産みたて卵を
待っているお客様へ販売したり、鮮やかな黄色の卵に感謝の気持ちをこめて、コンコン
と割って、焼き菓子をつくったりした姿がよみがえってきました。
現在は、製パン企業や、リサイクル事業所、スーパー等へ就職したりして、頼もしく
成長しています。
休みの日に現れてくれるのは、利用者さんだけではありません。私共の施設は
開所日が多く、ローテーションで休みをとっています。
休日のはずの職員と私がでくわして、「お休みでしょ?」と私が聞くと、
「○○のついでに寄りました。」と、ニコニコして、利用者さんたちとコミュニケーション
しているケースに、たびたび遭遇します。
バンブーシュートへ行っても、私服の市岡さんに出会ったりします。
「人手が足りないところがあるの?」とか、労基法上、「休日に業務するときは、
報告するように」といつも言っていますので、聞いてみると、休日に寄ってくれることは
「なんとなく寄ってみた。というのが理由です。」ということで
差し入れを持ってきてくれたり、結局何かと手をかしてくれたりしています。この、
「休みの日に寄ってみました。」というスタッフがだんだんと増えてきたようです。
みんな、なかまが大好きで「環境福祉」という仕事が天職の素晴らしい人たちです。
地域市民や多くの人たちと、障がいのある人もみんなが、あったかで楽しい雰囲気を
共有できるような、就労環境や生活環境ができるよう、みんなで力を合わせて
励んで行きたいと思います。
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