買うか借りるか。
リサイクル工場で使用するリフトを、スーパーの物流会社からお借りしていました。
借りていたというのは、当工場自体が、その物流センターの一角をお借りしているので、
シェアさせていただいていたわけです。最近、使用頻度が多く混み合ってきたため
一台増やしていただき、費用負担をさせていただいた上で、使用させていただきたい
旨を相談しました。
当工場は、スーパーさんへ、廃棄物の資源化・経費削減などの企画提案をさせて
いただいた協働事業を実施していることもあり、専用の建物を立てていただき、
家賃でお支払いしてお借りしている形です。
その中に入っているプラント設備は、容器メーカーさんより、無償貸与を受けています。
当工場以外の、2つの施設についても、商業施設から借りており、障害者施設と
しての設置の際に、建物等の補助金は受けておりません。
福祉施設では、国や自治体をはじめ、様々な機関より、建物や設備に係わる補助金
や助成金を受けることができます。
たとえば、障がい者の作業訓練や仕事づくりを目的に、食品等を製造するプラント
・関連する建物等に対して、莫大な補助金が投入されることがよくありますが、
福祉単体で実施しているそれらの設備が、土日祝日はもちろん休み、日中の8時間
も稼動していないところが実はたくさんあります。いくら営利目的でないとはいえ、
もったいない話ですし、税金や人々の善意から生まれた資産をもっとフルに活用したい
ものです。
土地建物や設備を補助金等で購入する前に、計画段階から企業と提携して、
事業の中の、管理面や、様々な工程等を、企業が担う部分、福祉が担う部分と
役割を決めて実施して、貴重な投資を活かせる取組については、企業にも施設にも
メリットがあり、社会全体への貢献度が高くなります。
企業が、障害者法定雇用対策や、手作業・加工等を、福祉側へ外注することは、
互いのムダを削減し、メリットを享受することができ、社会的な相乗効果が出ます。
今現在、そうした取組が少ないのには、企業側への福祉的な情報が伝わる機会が
ほとんどないこと、福祉側においても、障がい者の仕事づくりをする立場でありながら、
そうした経営のノウハウもなく、パイプ的な機能を持つことが業務として位置づけられて
いない。また、公費に関連する規制等により、柔軟な発想に結びつきにくく、
もったいない現象がおきてしまう場合があります。
補助金や助成金は、福祉施設へおりやすいけれど、それを、福祉施設単体では、
活かしきっていないケースが多いということです。
一方で、企業ではそうした設備投資がどれだけ大変なことか。。。。
貴重な税金や善意を、重点的に当てていくべきへところいきわたるようにするためにも、
就労支援を行う授産施設のような私たちは、できるだけ、企業等と連携して事業を
請け負ったり管理することで、経費を削減して、ものづくりやサービスを発展させる
ことにより、「税収」を増やしていく。
という視点で、持続可能な発展を目指したいと思っています。
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