厳しい試練
とうとう、運営している、40名利用者定員の福祉サービスの利用者が 30名と
なりました。利用者1人あたり、施設に来ることができた日数によって給付費を
受けるしくみであるめ、経営的に、非常に厳しいところにきています。
現行法で始めた当初、50名定員の施設としての要件を満たす環境を継続して
いるため、なんとか様々な事業を増加して、今まで以上にモーレツに盛り上げ
ていかなければなりません。一方では
嬉しいことに、当施設まで、毎朝たどり着くこともできないほどの人が、様々な
機関とも連携し、生活を立て直し、健康や気力を生み出して成長していき、
長期間、訓練・実習の後に、就職し定着できるようになりました。
就職は加速しますが、学卒等で新規に入所される障がいのある方が少なく
なりました。A型という、一般労働者と同じ保障を受けながら、福祉サポートも
受けられる福祉施設が沢山できたことが大きいです。
私たちの場合は、利用者の方との契約関係だけでなく、最初の理念どおり、
地域社会の中に、一般企業社員として、安心して働き続けられる職場づくり
を、皆さんと共に、試行錯誤で進めています。
それを進めることで、必要になってくる、生活支援や雇用支援、雇用後の
定着支援には、福祉以外の、地域サービスと連動して取組むことが有効で
あることもわかってきました。それが、安心して自立生活ができるための
まちづくりにつながっています。
障がい者の大多数は、生活支援のネットワークをはじめとした好環境が
あれば、一般社会人として働ける可能性を持っています。そして、それを
望んでいると思います。
なぜなら、当施設から就職した、沢山の重度の知的障がいを持つ人も、
一般企業就職して、試練を受けつつ、乗り越えたときの、ぐんと成長
できることの喜び、認められる喜び、人の役に立てることが、無上の喜び
になっていると、全身で伝えてくれるからです。
現在、障害手帳を持っているなしにかかわらず、ひきこもり等と、ひとくくり
にされ、福祉的支援を受けられていないのに、非常に支援度が高く、
社会的制限を受ける人がたくさんいます。
これまでNPO法人として、法定の福祉サービスだけでなく、障害のある人
が安心して自立できるような地域づくりを、研究・実践してきたことをベース
に、来年度4月からは、新しい看板も上げて、新規事業に取り組む予定で
あり、現在準備中です。
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